2018年の保護者アンケートです。
2018.9.1の記事になりますが、リニューアルしたホームページにも思いを引き継ぐために記録します。
美園40枚、北野24枚 (回収率81%)
【個別支援計画】
「子どもと保護者のニーズや課題が客観的に分析されたうえで、放課後等デイサービス計画が作成されているか」
では両事業所とも100%「はい」でした!!!
個別支援計画、モニタリングにつきまして、スタッフ一同たいへん力をいれている部分ですので高評価をいただけたことがとても嬉しいです。
【保護者に対して面接や、育児に関する助言等の支援が行われているか】
こちらの項目も昨年に引き続き高評価をいただいております。
【地域交流】【放課後等児童クラブや児童館との交流、障がいのない子どもと活動する機会があるか】
以前より検討事項であった部分についてです。
昨年も同じ結果となっているのですが、地域交流という視点で「放課後等児童クラブや児童館との交流、障がいのない子どもと活動する機会があるか」という項目の点数が低くなっております。
そもそもその部分をペングアートに期待しているのか?ということについて今回はお聞きしました。
その結果が以下です。
ペングアート美園
「はい」10%、「どちらともいえない」42.5% 「いいえ」47.5%
ペングアート北野
「はい」33%、「どちらともいえない」42% 「いいえ」25%
この結果から地域交流について私たちの思いを伝えたいと思います。
地域交流は大切だと思います。ですが、そんなきれいごとではないということだと思います。
社会には悲しいニュースがあふれています。相模原の事件も心に突き刺さったままです。その話に同調した人がかなりの数存在したことに恐怖を覚えます。
そんな社会、地域に、交流は大切だから、積極的に!!というのは酷ではないでしょうか。
勇気がいりますし、傷ついたらどうしょうという思いもあります。
そんな複雑な思いが、この結果に如実に表れたと思うのです。
支援者としてもせっかく交流するのであれば、継続したいし成功したいです。でも「やらせ」ならやりたくない。
ですが私たちはこの社会の一員として、子どもたちの存在をないものにはしません。
ペングアートではアートをします。アートという切り口は交流を生むと思うのです。
ここに来ている彼らがこんなに素晴らしい表現をすることを、まだ知らない人へ伝えたいと思っています。
地域交流を受け入れる側の「思い」をまずは啓発していく。
そのことは私たちの使命だとさえ思うのです。
ペングアートでおこなうイベント活動は社会啓発活動の思いを持っています。
社会啓発活動というと少し硬いですが、
障がいのある彼らとの共生を実現したいと思っての活動です。
著書「子どもへのまなざし」で有名な児童精神科医の佐々木正美先生は、自閉症を障がいと呼ばず、文化の違いと表現されていました。ご自身を「自閉症文化の伝道師」だとおっしゃっていて、強く衝撃を受けたのを覚えています。
障がいのある彼らとの文化の違い、言語の違い。
違いを受け入れること、地域で共に生きること。
彼らから私たちが学ぶもの。
そしてそのことをまだ知らない人へ伝えること。
このことを広義に社会啓発活動ととらえているのです。
まずは、この活動を広めていくこと。
平たく言うと、イベントをガンガンやること。
具体的に子ども達を連れて児童館などへ行くという地域交流は、それからでもいいのかなという思いに至っています。